ご家族の中に、長く家で過ごしている方や、働くことに不安を感じている方がいると、「何かきっかけをつくってあげたい」「就労継続支援B型を勧めてみようか」と考えることもあるのではないでしょうか。一方で、伝え方によっては「働けと言われているように感じるのでは」「プレッシャーにならないだろうか」と迷うこともあります。就労継続支援B型は、すぐに就職を目指すことだけを目的とした場所ではありません。生活リズムを整える、自宅以外で安心して過ごせる場所をつくる、人との関わりに少しずつ慣れる、興味のある活動を見つけるなど、その方の状態に合わせた利用ができます。ご家族ができることは、利用を決めることではなく、ご本人が安心して選択肢を知れるように支えることです。
この記事でわかることご家族が就労継続支援B型を勧めるときに知っておきたい考え方、避けたい伝え方、本人が受け取りやすい声のかけ方、見学や相談につなげる際のポイントをわかりやすくご紹介します。
家族が就労継続支援B型を勧める前に知っておきたいこと
就労継続支援B型は、一般企業で働くことや雇用契約を結んで働くことに、現時点では不安や難しさがある方へ、働く機会や生産活動の場を提供する障がい福祉サービスです。事業所によって活動内容は異なり、軽作業や清掃、農作業、パソコン作業、動画編集、イラスト、デザインなど、さまざまな活動があります。利用の目的も一人ひとり異なり、生活リズムを整えたい方、外出のきっかけがほしい方、人との関わりに慣れたい方、スキルを身につけたい方などさまざまです。
そのため、ご家族が「B型事業所=就職のために通う場所」と決めつけてしまうと、ご本人との認識にずれが生まれることがあります。今は就職を考えられる状態ではなくても、「週1日だけ外出してみる」「好きな活動を試してみる」といったところから利用を始めることもできます。まずは福祉サービスの選択肢の一つとして知ってもらうことが大切です。
POINT 01利用を急がせないまずは情報を知るところから始め、本人が考える時間を大切にします。
POINT 02将来だけで判断しない就職だけでなく、生活リズムや居場所づくりも大切な利用目的です。
POINT 03本人の意思を中心にする家族が決めるのではなく、本人が納得して選べるように支えます。
「良かれと思って」がプレッシャーになることもある
ご家族が就労継続支援B型を勧める背景には、「少しでも前に進んでほしい」「家だけで過ごす状態から変わってほしい」「将来が心配」という気持ちがあることも多いでしょう。しかし、ご本人が体調や気持ちの不安を抱えている場合、その思いが強く伝わることで「今の自分ではだめなのだろうか」「早く働かなければならない」と感じてしまうことがあります。
特に、他の人と比較したり、期限を決めたりすると、選択肢として紹介したつもりでも強い圧力として受け取られることがあります。大切なのは、すぐに利用を決めてもらうことではありません。ご本人が今どのように感じているのかを聞き、その上で「こういう場所もあるよ」と情報を渡す姿勢が重要です。
家族が意識したいポイント「通わせる」「働かせる」という考え方ではなく、「本人に合う選択肢を一緒に探す」という姿勢で関わると、相談や見学につながりやすくなります。
就労継続支援B型を勧めるときの声のかけ方
「働いた方がいい」ではなく「こんな場所もあるみたい」
最初の声かけでは、結論を求めないことが大切です。「ずっと家にいるよりB型に行った方がいいよ」と伝えると、今の生活を否定されたように感じる場合があります。それよりも、「宇都宮にこういう場所があるみたい」「週1日や短時間から相談できるところもあるみたいだよ」と、情報を共有する形で伝えると受け取りやすくなります。本人が興味を示したら、どんな活動があるのか一緒に見てみる程度から始めましょう。
本人が興味を持っていることから話す
「福祉施設に行ってみない?」という言葉に抵抗を感じる方もいます。その場合は、本人が興味を持っていることを入り口にすると話しやすくなります。例えば、動画を見ることが好きな方なら「動画編集ができるB型事業所があるみたい」、イラストが好きな方なら「パソコンで絵を描けるところもあるみたいだよ」と伝える方法があります。活動内容への興味から、結果として福祉サービスについて知るきっかけになることもあります。
見学だけでもよいことを伝える
「見学に行ったら利用を決めなければならない」と考えると、ご本人にとってハードルが高くなります。「とりあえず見るだけでもいいみたい」「合わなかったら別のところを探せばいいよ」と伝えることで、心理的な負担を減らせます。実際の室内を見る、スタッフと少し話す、活動内容を確認するといった経験だけでも、自分に合うかどうかを考える材料になります。
今すぐ返事を求めない
ご本人がすぐに反応しなかったり、「行きたくない」と答えたりしても、その場で説得し続ける必要はありません。一度情報を渡し、考える時間を置くことも大切です。最初は関心を示さなくても、後になって本人から質問が出ることもあります。利用を勧めることより、「相談したくなったときに話せる関係」を保つことを優先しましょう。
声をかけるときの例「すぐに通うか決めなくても大丈夫だけど、こういう場所もあるみたいだよ」「動画やイラストをやっているところもあるみたい。気になったら一緒に見てみる?」など、本人が選べる余地を残した伝え方がおすすめです。
避けたい声のかけ方と、その理由
ご本人を心配しているからこそ、つい強い言葉になってしまうこともあります。次のような伝え方は、本人の状態によっては負担になることがあるため注意しましょう。
| 避けたい伝え方 | より伝わりやすい考え方・声かけ |
|---|---|
| 「いつまで家にいるの?」 | 「家以外にも落ち着いて過ごせる場所があるみたいだよ」 |
| 「そろそろ働かないと」 | 「まずは自分のペースで通える場所から考えてみてもいいかもね」 |
| 「みんな頑張っているよ」 | 他の人と比較せず、本人の今の状態やできていることに目を向ける |
| 「とりあえず毎日通ってみよう」 | 「週1日や短い時間から相談できるところもあるみたいだよ」 |
| 「あなたのためなんだから」 | 「どういう場所なら少し行ってみたいと思える?」と本人の希望を聞く |
本人が「行きたくない」と言ったときはどうする?
ご家族が調べた事業所を紹介しても、本人が「行きたくない」「今は考えたくない」と答えることがあります。その場合、すぐに説得するより、なぜそう感じるのかを聞いてみることが大切です。「人と会うのが怖い」「毎日行かなければいけないと思っている」「何をする場所かわからない」など、不安の理由が具体的になると、解決できることもあります。
例えば、毎日通うことが不安であれば週1日や短時間から相談できる事業所を探す、人との関わりが不安であれば一人で集中できる環境があるか確認するなど、本人の不安に合わせて事業所の条件を見直せます。今すぐ動くことが難しい場合は、資料を見るだけ、ホームページを見るだけという段階でも構いません。
家族だけで見学・相談してもいい?
ご本人がまだ見学へ行くことに抵抗を感じている場合、ご家族が先に事業所へ相談できるケースもあります。どのような方が利用しているのか、どんな支援があるのか、本人の状態で利用を検討できそうかを確認しておくことで、後から本人へ具体的に説明しやすくなります。ただし、最終的に実際に利用するのはご本人です。家族が良いと思った事業所でも、本人がその環境をどう感じるかは異なるため、利用を決める段階では本人の意思を大切にしましょう。
家族だけで抱え込まなくても大丈夫です事業所のスタッフや相談支援事業所、自治体の障がい福祉担当窓口などへ相談することで、ご本人への伝え方や利用までの進め方について一緒に考えてもらえる場合があります。
見学・体験では家族も何を確認すればいい?
ご本人と一緒に見学する場合、ご家族は活動内容だけでなく、本人が無理なく通える環境かどうかを確認しましょう。本人が緊張して質問できないこともあるため、事前に確認したい項目を整理しておくと安心です。
| 確認する項目 | 見学で確認したいこと |
|---|---|
| 通所日数 | 週何日から利用できるか、短時間から相談できるか |
| 体調への対応 | 体調不良、遅刻、早退、欠席についてどのように相談できるか |
| 活動内容 | 本人が興味を持てる活動があるか、未経験から取り組めるか |
| 事業所の環境 | 人の多さ、音、席の間隔、休憩場所などが本人に合っているか |
| 相談体制 | 本人だけでなく、必要に応じて家族からも相談できるか |
GOGOワン with MUSIC JAM宇都宮という選択肢
GOGOワン with MUSIC JAM宇都宮は、宇都宮市鶴田町にある、動画・イラスト・デジタルアートに特化した就労継続支援B型事業所です。動画制作、デジタルイラスト、Live2Dを使ったVtuberモデル制作、デザイン、生成AI、SNS運用など、幅広いクリエイティブ分野に取り組めます。現役のクリエイターと福祉の専門スタッフが在籍しており、制作スキルだけでなく、体調や生活面について相談しながら活動できます。まだやりたいことが決まっていない方や、パソコンをほとんど使ったことがない方も、興味のあることから少しずつ始められます。
POINT 01週1日・短時間から相談可能現在の体調や生活リズムに合わせ、無理のない通所方法を一緒に考えます。
POINT 02興味から始められる動画やイラストなど、ご本人が「やってみたい」と思える活動を見つけられます。
POINT 03家族からの相談にも対応本人への声のかけ方や利用に関する不安も含め、まずは相談することができます。
よくある質問
本人がB型事業所を嫌がっている場合、どうすればいいですか?まずは嫌だと感じる理由を聞いてみましょう。毎日通うと思っている、人との関わりが不安、福祉施設そのものに抵抗があるなど、理由によって伝え方や選ぶ事業所を変えられる場合があります。
家族だけで事業所へ相談してもよいですか?事業所によっては、ご家族からの相談を受け付けています。本人への伝え方や事業所の支援内容について確認したうえで、本人が見学できそうなタイミングを考える方法もあります。
見学に行ったら利用しなければなりませんか?見学や体験は、本人に合う環境かを確認するためのものです。すぐに利用を決める必要はありません。複数の事業所を比較しても構いません。
本人に就職する気持ちがなくても相談できますか?就労継続支援B型の利用目的は一人ひとり異なります。生活リズムを整えることや、自宅以外の居場所をつくること、興味のある活動へ取り組むことから始める方もいます。
まとめ|勧めるより「一緒に選択肢を探す」ことを大切に
ご家族が就労継続支援B型を勧めるときは、「早く働いてほしい」「家から出てほしい」という気持ちをそのまま伝えるのではなく、ご本人が今どのようなことに不安を感じ、どのような場所なら安心できそうかを一緒に考えることが大切です。B型事業所は、すぐに就職を目指すためだけの場所ではありません。週1日や短時間から通う、自宅以外の居場所をつくる、好きな活動を見つけるといった利用方法もあります。まずは「こういう場所もあるみたいだよ」と選択肢を伝え、本人が興味を持ったタイミングで見学や相談につなげてみましょう。
ご家族の就労継続支援B型選びにお悩みの方へ
ご家族からのご相談・見学についてもお気軽にお問い合わせください
GOGOワン with MUSIC JAM宇都宮では、現在の体調や生活状況、ご本人の興味に合わせた通所方法を一緒に考えます。動画編集やイラスト、デザイン、生成AIなどのクリエイティブ活動に興味がある方はもちろん、まだやりたいことが決まっていない方もご相談いただけます。ご本人への声のかけ方や、見学をどのように進めればよいか迷っているご家族からのご相談も受け付けています。
お電話でのお問い合わせ:028-305-2626

